世界の中心は桐谷さくら

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日曜美術館「コルシカのサムライ NIPPONを描く 画家・松井守男」をみて

 

私はアート・芸術とは縁遠い生活を送っているのですが、最近時間ができてなんだかアートやら芸術やらデザインに興味が湧いてきました。

 

そんな時にみたのがNHKでやっていた日曜美術館「コルシカのサムライ NIPPONを描く 画家・松井守男」です。

 

松井守男さんはフランス・コルシカ島を拠点に制作を行なっている画家さんです。

 

45分間の中では、コルシカ島での製作の様子や和歌山県にある家島での襖絵作成の様子が特集されていました。

 

私は絵を描くことを生業にしている方が、制作している様子を初めてちゃんとみたのですが、そのエネルギーの強さと強烈すぎる世界観にびっくりしてしまいました。

 

もちろん描かれている作品も素晴らしいのですが、その製作の様子がちょっと狂気じみていて怖いんですよね。

んで、さらに狂気を感じるのが、番組の中では普通の子供たちとの交流や襖絵を依頼した神社関係者の中とのやりとりなんかもあったのですが、その時の松井さんはすごく好奇心あふれる子供というか、優しいおじさんというかそんな感じで、そのギャップになお違和感を感じました。

 

このレベルの画家さんになると一つ一つの作品へのプレッシャーとかあるんだろうけど、そう言ったことを凌駕する創作エネルギーが心底から湧き上がるってこういうことかな…と、なんとなく思いました。

 

2つめの大きな違和感が、白い画材を使って制作された襖絵が、時間の経過による変化まで考え込んで制作されていたことです。

というのも、その製作の様子はとても何か考えているようには見えなくて、もうとにかく一心不乱に描くというか、描かされているって感じなんですよ。

とても細かいことなんて考えていられないような、もう食事を取ることすら忘れてしまいそうなそんな感じです。

ですが、その襖絵は今見ても白地に白い絵の具で書かれていて、ぱっと見よく見えないのですが、時間の経過とともに少しずつ絵が浮き上がってくるらしいんですよね。

 

いやー松井さんいつのまにそんなことを考えられていたのでしょうか?

それとも世界レベルの芸術家というのはこういったことを本能レベルで成し遂げるものなんでしょうか?

 

今回の松井守男さんの特集により、芸術への興味がいっそう強まったさくらなのでした。

いやーーーほんとにすごい!

日曜美術館 - NHK